GLANDZELE COLUMN no.7
屋根上の煙突形状と使用する煙突や設置する薪ストーブ価格の話
設置場所で決まってくる屋根上煙突の形
(フラッシングコーンタイプタイプかチムニーフラッシングタイプか角トップタイプ)をどれを選択すると
設置価格はこうなります
薪ストーブ導入を決めたら屋根から上に出る煙突の形状を思い浮かべてみたり、実際に薪ストーブが
設置されているお宅を外から見てみてください。
普通ならフラッシングコーンと呼ばれるタイプが多く丸くて三角の形をしたものが多いはず。
このタイプを使用する場合は屋根勾配がある程度有り(3寸勾配以上が望ましい)雨仕舞の心配がなく屋根の
葺き方や設置場所が軒先に近い時や屋根の種類等総合的に判断して決まる場合が多いのです。
このフラッシングコーン設置の場合は軒先設置はお勧めできません。
通常薪ストーブを設置する地域の冬は寒い場合が多く雪が降り時には積もる事があり、降り積もった雪が屋根上には雪止めが有る場合でも屋根上から流れ落ちてくる事を考えると衝撃は大きく対策が必要になってきます。
雪割りや屋根上支持サポートなどもありますが十分とは言えないと思います。
フラッシングコーンで設置する場合は屋根棟から中央付近迄と考えるべきです。又メンテナンスを行う事迄考えると急勾配の作業が出来ない場合もやめるべきを思います。
フラッシングコーンタイプの対策タイプとしてあるのがチムニーフラッシングタイプと角トップタイプではないかと
思います。
前述した対策タイプと思ってください。
設置後のメンテナンス時や屋根に積もった雪が落ちた場合でも頑丈で、問題なく受け止める事が出来るのは
現在ではこの2種類の煙突形状ではないでしょうか。
此処からは好みの問題となりますがチムニーフラッシングタイプか角トップ形の違いは
チムニーフラッシングや角トップの場合は薪ストーブショップが設計した案を工務店と打合せ後屋根上に箱を
設置します。
大きさや箱の高さなどは全体の煙突長さとバランスとドラフトを考慮して設置します。
チムニーフラッシングの煙突は四角い箱の真ん中から煙突が更に上に伸びているスタイルで角トップは
丸い煙突が全て箱の中に納まっており外からは丸い煙突がみえないものです。
どちらが良いのかは好みで分かれる部分が多く此処では差し控えます。
もう一つ多いのが壁を貫通するタイプの設置でリフォームからの設置に多く見られます。
壁を貫通してからは殆どの場合が断熱二重煙突を使用(フラッシングコーンタイプの場合は屋根貫通時点で既に断熱二重煙突です)し壁に沿って上に伸ばし軒先をかわすために途中で何度かエルボ管と言う角度の
有る断熱二重管を使用したり壁で断熱二重煙突を支える治具が頑丈な為にコストUPは避けられません。
屋根上から薪ストーブ迄真っすぐなフラッシングコーン直筒設置の場合に比べて部材コストが1.5倍以上の
費用が掛かる事を頭においておくことです。
これらは近くに風の流れをさえぎる障害物が有ったり乱気流が発生する条件が有ったりすると室内へ煙が
逆流する現象が発生する場合もありますので煙突の長さはこの影響を受けていない事を事前に調べておく
必要性もあり、断熱二重煙突を1本追加するだけでもかなりの金額になります。
又、壁貫通型の場合も横に水平に伸ばす煙突の長さと縦に伸ばす煙突の長さには一定の関係が有り上昇気流を発生させる為には横引き1に対して縦引き3~3.5以上と言われています。
これも標高が高い場所では更に長く必要な場合が出て来ます。
弊社の場合は屋根出しフラッシングコーンタイプでもチムニーフラッシングタイプや角トップの場合でも、
薪ストーブと使用する煙突部材の合計で設置出来るように努めてまいります。
壁貫通タイプの場合は約1.5倍の煙突部材(使用する煙突部材のみ)と考えてます。
中々難しい事ではありますが仕入先に迷惑を掛けずに定価販売だけで設置が可能になりお客様も簡単に
大凡の費用を出せるようにして薪ストーブの普及が可能になればと幸いと考えます。