
GLANDZELE COLUMN no.4
昔からあったクッキング薪ストーブが普及しなかった訳
薪ストーブは「買いたい」「欲しい」の理由がある程度はっきりしているのですが、クッキング薪ストーブの場合
その理由がすぐには出てこない場合が多いと思います。
私自身何度かクッキング薪ストーブを設置した事はあるのですが、今まで「是非買いたい」という気持ちに
なりませんでした。
しかし、なぜ今回は「是非買いたい」という気持ちになったのか。
この事を考えるとクッキング薪ストーブの現状が見えて来ると思います。
価格は確かに高価ですが、クッキング薪ストーブの価値を理解されれば「購入しよう」という気持ちに傾く
はずです。
薪ストーブショップの店舗では訳あって何処かの輸入代理店の薪ストーブを中心にセールスしますし、
現状では購入する側の意志が有る場合は問題ないのですがセールスの段階で気持ちが想いとは別の
薪ストーブに落ち着くことも珍しくありませんしクッキング薪ストーブをセールスされる事は少ないと思います。
薪ストーブ部分で楽しめ癒される炎を見ながら人によっては満足とは言えないかもしれませんが、暖は取れ
炎はきれいで癒されるのも間違いないと思います。
何度も書きますがクッキング薪ストーブと薪ストーブの違いは薪ストーブの炎はそのままで癒してくれて
オーブン部分や天板では料理も可能な点です。
薪ストーブについているクッキングトップでの料理なら炎を邪魔する事無く可能ですが炉室内を使った
オーブン料理等は炎を調節したり温度を調節してダッヂオーブンやピザの道具を使っての料理となります。
つまり炉室内の殆どの料理が熾火の状態にしてからの料理となります。
クッキング薪ストーブの多くは横にオーブン室を持つ形が多く薪ストーブ部分の燃焼室とオーブン室が共に鋳物製の扉で塞がれているタイプが多い為にクッキングをする場合は炎が見えない状態で薪ストーブとしての
暖を取りながらの状態になります。
この様に暖を取りながら炎も楽しみクッキングも同時に出来る様なクッキング薪ストーブが少なかった様に
思えます。
有っても燃焼室も狭く長さの短い薪の使用しか出来きず部屋の広さから見ると熱効率が不足し大きな部屋を
暖めるには不十分だったりオーブン室も少し広い物がほしい等で断念したり普及しなかった理由のひとつだと
思います。
薪ストーブもいいけど「クッキング薪ストーブがいいよ」と誰かに背中を押してもらいながら
クッキング薪ストーブの魅力ある特集記事を増やしたり新しい世界が有る事への想いなどを発信して行く
必要性を感じました。
私が薪ストーブを入れて数十年なりますがクッキング薪ストーブが入って来たのはつい最近の事です。
小さい頃から父や兄に連れられて登山を始めた時から自然や山が忘れられず好きで何故か道志村に
ログハウスを作る事になり最初に入れたのもアメリカ製の薪ストーブでした。
薪ストーブを入れた当初からつい最近までクッキング薪ストーブの事は頭になく出会ってないのですから
クッキング薪ストーブ迄には到底たどり着くわけがありません。
その位小さなマーケットでその位本当の意味で知られていないのです。
知られていない物や現在の世に少ない物を広められる方法を考え大変とは思いますが
やってみたいと思います。