GLANDZELE COLUMN no.3
最後まで迷ったクッキング薪ストーブ
私がクッキング薪ストーブを設置する迄は時間が掛かりました。当初は燃焼効率の高い薪ストーブを
購入するつもりで代金を払込み到着予定日まで何日もない日に迷いを伝えて待ってもらいました。
そして、最終的にはクッキング薪ストーブを購入する事になるのです。
当初、到着予定の薪ストーブは燃焼効率も高く形もユニークで誰が見ても新しくて古き良き時代を連想させる
形の薪ストーブです。
最近の薪ストーブ全般に言える事ですが殆どの薪ストーブが暖をとりながら綺麗な炎を楽しむ傾向にあります。
そして各社独自の技術競演で単純な構造でアナログ的な薪ストーブが技術を取入れ構造を複雑に
移り変わっている気がしました。
薪ストーブの炎を楽しめるように変化してきた次はクッキング薪ストーブが少しずつ変化する様な気がします。
私もクッキング薪ストーブの設置に係ってきた思いから自分が設置するとなるとなった時にコスト面や
構造的にも十分綺麗な炎を楽しめる最近の薪ストーブはクッキングプレートやクッキングトップが最初から
あったり、比較的簡単な料理なら十分可能な位に各ストーブメーカーや輸入代理店が努力して工夫を
されていましたがどうもその先がある様に思えてなりませんでした。
それまで使用していた薪ストーブも同様なタイプでしたから天板を利用したり熾火の状態にしてピザや
ローストチキン等を作るのです。天板の上にあるクッキングプレートは利用価値の高い物でしたのでとても満足していましたが炉室内を利用したピザやダッヂオーブン使用しローストチキン等を作る時は本来の薪ストーブの炎を綺麗に見せる事は出来ず熾火の中でクッキングをする事が前提になってましたのでとても残念でした。
可能だったり不可能だったりと何を取るかで使用する薪ストーブは決まってくるのは分かっているのですが
何か諦めれない自分がいて胸のつっかえが取れないで悩んでました。そんな時に縦型のクッキング薪ストーブのバロッサに出会い導入を決めました。
(100%では無くてもいい。近ければ!)
大きさは通常の薪ストーブのサイズで横に張り出すわけでなく、オーブン部分は薪ストーブの下にあり、
非常に単純な切り替えでクッキングと薪ストーブの炎を楽しむ事が出来るのを直感しました。
欲張りに両方が楽しめるクッキング薪ストーブの出会いは今までの目の前にあるモヤモヤした霧が
晴れたような気分になれた気がしました。
クッキング薪ストーブが入ってきた日はよく覚えてます。
梱包を解き車から部屋に移す時の大変な事は嫌がっている子供に言い聞かせるような感じすら受けました。
重かった事を!
重量物移動用の道具で運んで入れたのですが取り外せるものは全て分解しても優に150kg近くは
有り持つ所が少ないのも大変でした。ログハウスの中では設置場所に敷いたタイルの下に12Tのケイカル板を1000*1000角に切りそろえタイルに合わせた上に下ろしタイルを割らない様に注意して搬入を終え
ほっとした事を覚えています。
分解可能な部材は取り外す時には簡単に外しましたが搬入した時は気持ちに余裕が出来たのかフ
ロントドアのない炉室内を舐めまわすように見た事を覚えています。
一次空気調整用のレバーからエアーカーテンと2次空気調整用を兼ねたレバーを動かしてみて確認し
オーブン用のダンパーに切り替えた時の排出される煙の感じがオーブン室に流れ込み煙道を通り
流れる様子が目に浮かぶようでした。オーブン室のフロントガラスに取付けられた温度計がどの位まで
上がるのだろうと勝手な想像を膨らませ感激したのを覚えいろんな思いが出来たのは
このクッキング薪ストーブにして良かったと思いました。