GLANDZELE COLUMN no.2
クッキング薪ストーブの豆知識
以前に神奈川県鎌倉市で苦労して設置したクッキングストーブは 大きくて重くて搬入泣かせでした。
部屋に入れる為に開梱し移動式クレーンでトラックから下し重量物移動用の道具を使用しての搬入でした。
精々軽量化出来る箇所はフロントドア部分や天板にある取り外し可能なトップや内部の鋳物ぐらいで
元々薪ストーブ部分にオーブン室が付属で何割かは重量が増しているクッキング薪ストーブは
重いの一言でした。
薪ストーブ高出力タイプ(15KW以上)より更に重く その分は設置工事費が思ったほどではないかも
しれませんが、高くなる事を覚悟する必要があるかもしれません。
何しろ寸法サイズは通常の薪ストーブの場合は出力10KW程度でW630*D500*H800⇒
クッキング薪ストーブの場合は出力10KW以下でもW950〜1200*D600*H900の大きさになります。
クッキング薪ストーブの場合横幅の半分以上がオーブン室となり、残りの部分の約2/3が燃焼室で残り
1/3が燃焼した灰が溜まる「灰受け部分と」部分となります。
限られた寸法サイズの中でオーブン室を確保しながらの燃焼ですからやむを得ない所です。
クッキング薪ストーブは本体部分に取り付け可能なオプション類があるタイプの場合には横幅は大きくなります。
重量は増し寸法も大きくなりますので当然薪ストーブの設置サイズでは収まりませんので事前に
薪ストーブショップとの打合せが必要になってきます。
消防法での規制や防熱や遮熱方法などは薪ストーブ設置と変わる事はなく必要ですし、場合によっては
重量対策も出て来るかもしれません。
クッキング薪ストーブで横にオーブン室がある場合は、中央部分の半分以上がオーブンが占め残りが
燃焼室となり更に高さの2/3程度が燃焼室部分で下側1/3部分に灰受け部分が設置されているタイプが多い。
薪の燃焼室に限界があり大きな炉の燃焼室を確保出来ず、燃焼室部分がめくら蓋で窓もないタイプの場合は
炎も見えず暖かいだけの日本に昔からあるダルマストーブをイメージされるのではないでしょうか。
よくクッキング薪ストーブは好みでは有りませんと言われる方の中には、燃焼状態が見える薪ストーブの
イメージで「炎が見えないクッキング薪ストーブではつまらない」と言われるのもクッキング薪ストーブが
広がってない理由のひとつではないでしょうか。
料理が可能な今までのクッキング薪ストーブにも魅力がありますが、様々な理由と好みから現在の日本に
大きく広がってない現状を見てみるとクッキング薪ストーブ本体の価格や設置工事費や既に刷り込まれた
概念の中、好みや理由で分かれますがクッキング薪ストーブの使い勝手やイニシャルコスト等が
大きく改善された物が出始めたと思います。
私の所で使い始めたクッキング薪ストーブは薪ストーブとしての燃焼はクリーンバーン方式で
クッキング薪ストーブでは縦型で、横幅は広く長い薪が投入出来きオーブン部分は薪ストーブの下部にあり 12インチのダッヂオーブンが入るサイズで薪ストーブ部分の燃焼を調整することなく、
オーブン室を使える欲張りな作りと高出力タイプの薪ストーブと変わらない220kgの重量で
収まっているのです。